Tilal Mall
- 期間
- 2018
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アラブ首長国連邦の中でもとりわけ伝統的かつアラブ文化が根付くシャルジャ州にて計画・推進されている大規模プロジェクト「ティラールシティ」におけるシンボルモニュメントのコンセプトワーク。現地のメディア・建設会社の要請・協力により実現した。
”The Tree” と名付けたモニュメントは、清順が没頭している”世界樹”をテーマに、世界一巨大な樹木型のランドマークにするという構想。
キャノピー部分は巨大なガラスの球体で、庭園・森・水・空・宙の5層のフロアに分かれている。メインとなる庭園フロアには現代の「バビロンの空中庭園」に見立てたチャハルバーグがあり、サーカスのショーやアートイベントなど様々な催しが開催可能。夜にはプラネタリウムのように、NAKED Inc. によるプロジェクションマッピングをみることができる。
庭園はイスラム式庭園で、4つの水路で分断され、その水は太古のシダ植物が覆う森のフロアへと流れ落ち、さらにその下にある水のフロアへと辿り着くと、ポンプアップされて庭園のフロアへと戻り、巡回する。空のフロアは、横回転式の観覧車に乗りシャルジャやドバイの街が一望できるアトラクションになっている。宙のフロアはVIP専用で、キャノピーの中央に浮いているように位置し、ヘリポートからも直接アクセスできるようになっている。なお、「幹」となる部分は双子葉類の維管束植物の法則をモチーフに内部にはエレベータが配置され、外部の樹皮のように配置された立体ソーラーパネルが施設全体の空調用の電力を賄う。